[ヒットするゲームの予想に役立つ]売れる人気ゲームの特徴は「初プレイを作る仕組み」と「信頼」にあるのではないかと仮定してみる。

Last updated on 2024年3月17日

こんにちはJUNです。

今回は、ヒットするゲームに隠されている特徴とは何かについて考えていきます。

ヒットするゲームとはどうのようなゲームなのか特徴を知っておくことで、今後発売されるゲームの売り上げを予測したり、はやるかを見極めたりできる指標になるのではないかと思います。

私は、売れるゲームの特徴として、「初プレイを作る仕組み」と「信頼」が重要になってくる要素なのではないかと仮定してみました。

それではより深く考えてみましょう。

実際のゲーム売上本数を調べてみる

まず実際に今時点でヒットしているゲームについて調べてみましょう。

任天堂のゲームソフトの売り上げについて

任天堂のIR(投資家情報)のページから一部抜粋します。↓

株主・投資家向け情報:業績・財務情報 – 主要タイトル販売実績 Nintendo Switch専用ソフト

※全世界での連結累計販売数量を掲載しています。
※ハードウェア等に同梱して販売している数量も含めています。
※ダウンロード版の販売数量も含めています。

ニンテンドースイッチのゲームがなぜ売れるのか考えてみる。

ニンテンドースイッチは世界で約1億4000万台(2023年12月末)売れており、PS5は世界で約5000万台(2023年)の販売台数となっています。今回はニンテンドースイッチのゲームソフトについてみていこうと思います。

世界6000万本の大ヒットに成功した「マリオカート」の強さ

まず目を引くのは、マリオカートの圧倒的な強さです。世界で6000万本をこえる大ヒットとなっています。マリオカートがなぜヒットしたのかを見ていくことが重要なような気がします。

マリオカートをプレイしたことがある人は多いのではないでしょうか?ニンテンドースイッチに限らず、他のハードでもプレイした経験がある人が多いと思います。

私が初めてマリオカートをプレイしたのは「親戚の集まり」でした。親戚の一人が、「ゲームキューブ」を持ち込んでおり、コントローラーを4つ差し込んで、4分割された画面でマリオカートを遊んだのが最初です。遊んだことはなくてもレースゲームなのでルールがシンプルで子供でも楽しめます。マリオカートを遊ぶことは、トランプや花札をするような感覚に近かったです。

マリオカートが好きになった私は、任天堂DSを買ってもらったときに合わせてマリオカートも買ってもらいドはまりしました。楽しすぎたのでひたすらやりこんだ記憶があります。小学校でもはやっており放課後に集まって通信プレイをするのが定番でした。時間を忘れるほど熱中して遊んでいました。

このような経験から考え、マリオカートの強さを列挙してみましょう。

  • 初心者でもとっつきやすい
  • 人に勧めやすい 
  • ルールがわかりやすい 
  • 多くの人が知っている 
  • 通信プレイが楽しい

ざっと考えただけで上記の5点が思い浮かびます。

コロナ禍での巣ごもり需要で大ヒット「あつまれ、どうぶつの森」

あつまれ、どうぶつの森の発売日は2020年3月20日です。この時ちょうど世間では新型コロナウイルスが流行りだしたころで、不用意の外出を自粛しなければいけない時でした。そのようなタイミングで発売された「あつ森」は、家の中でできるエンタメとしての役割を担い、巣ごもり需要で売り上げが伸び、合わせて任天堂スイッチの売り上げも牽引しました。

しかし、あつまれ、どうぶつの森がヒットしたのは時流だけではないはずです。その中身に着目して分析してみましょう。

私が初めて「どうぶつの森」に触れたのは、姉の影響でした。姉がクリスマスプレゼントで任天堂DSの「おいでよ、どうぶつの森」を買ってもらっており、それがきっかけです。「おい森」は一つのゲームソフトで4つキャラクターを作ることができたので、私もキャラクターを作らせていただき、同じ村で遊ばせてもらっていました。

一人でプレイしているときも、一人でプレイしていないような感覚がありました。家の中には姉の置いた家具が並んでいるし、博物館には姉がすでに多くの虫や魚、化石を寄贈しているし、村の住民は姉のことをペラペラしゃべったりするからです。

また通信プレイも面白く、家具などを交換したり、一緒に魚釣りをしたりと、わちゃわちゃするだけで楽しかったです。

そんなどうぶつの森の強さとは何かを列挙してみましょう。

  • 初心者でもとっつきやすい
  • 人に勧めやすい 
  • ルールがわかりやすい 
  • 多くの人が知っている 
  • 通信プレイが楽しい

ざっと考えただけで上記の5点が思い浮かびます。

あらゆるゲームの垣根を超えたお祭りのようなゲーム「大乱闘スマッシュブラザーズ」

大乱闘スマッシュブラザーズ(以下スマブラ)はあらゆるゲームの垣根を超えたキャラクターが登場する格闘ゲームです。キャラクター数や関連するゲームタイトルがとても多いのでとてもにぎやかでお祭りのようなゲームだなと思ってます。スマブラの追加キャラクターが発表されるたびに世間では注目を集めていました。

私が初めてスマブラをプレイしたのは、小学校の放課後に友達の家に行った時です。ニンテンドー64のスマブラを初めてプレイし、こんなゲームもあるのかと衝撃を受けました。任天堂の「マリオ」や「ドンキーコング」もいるし、ポケモンの「ピカチュウ」も同じゲーム内にいるというのは異種格闘技戦みたいな感じで面白かったです。スマブラは放課後に友達同士で遊ぶテレビゲームの一角として存在していました。

通常の格闘ゲームでは、ライフゲージを削り切ることでKOとなり勝利しますが、スマブラは相手をフィールド外に落とすことで勝利となります。自分が落ちないように相手を落とせばいいというルールはシンプルでわかりやすく、プレイヤーだけでなく、観戦している人にも見ていてわかりやすいです。

そんなスマブラの強さとは何かを列挙してみましょう。

  • 初心者でもとっつきやすい
  • 人に勧めやすい 
  • ルールがわかりやすい 
  • 多くの人が知っている 
  • 通信プレイが楽しい

ざっと考えただけで上記の5点が思い浮かびます。

通信ケーブルの活用でいち早くマルチプレイの楽しさを見出した「ポケモン」の人気

ポケモンは初代「赤緑」から今までずっと人気が続いている覇権ゲームの1つです。現行ハードのニンテンドースイッチでも新作が発売されており、大ヒットさせています。ポケモンの基本的なルールは大きく変えずにハードの性能でできることを取り入れながら進化し続けています。最新作のポケモン「スカーレット・バイオレット」はオープンワールドになり、シンボルエンカウントが当たり前になっています。どのジムから挑戦するのも自由で攻略の順序をプレイヤー自身で選択することが可能です。

私が初めてポケモンをプレイしたのは、姉の影響です。姉がゲームボーイアドバンスで「ルビー」をプレイしていたので、私は「サファイヤ」を買ってもらい遊んでいました。テレビでポケモンのアニメが放映されており、それも毎週欠かさずに見ていました。親にポケモンセンターに連れて行ってもらったり、ゲームだけでなくカードゲームもやったりした記憶があります。

またよくゲームボーイアドバンス同士で、通信ケーブルをつないで、対戦や交換をしていました。片方のソフトだけでは入手ができないポケモンを交換しあったり、交換することで進化するポケモンがいたりしたからです。姉とだけでなく、友達同士でも通信ケーブルをつなぎ、対戦や交換をしました。

このようにいち早く通信プレイの可能性に価値を見出したポケモンは大ヒットし、継続的にファンを獲得する巨大コンテンツとなりました。

そんなポケモンの強さとは何かを列挙してみましょう。

  • 初心者でもとっつきやすい
  • 人に勧めやすい 
  • ルールがわかりやすい 
  • 多くの人が知っている 
  • 通信プレイが楽しい

ざっと考えただけで上記の5点が思い浮かびます。

マリカー、どうぶつの森、スマブラ、ポケモンの共通点とは?

マリカー、どうぶつの森、スマブラ、ポケモンの4タイトルに絞り、共通点は何なのか考えていきましょう。

初プレイのきっかけを生み出す仕組みがある。

最初は、そのゲームについて知ってもらうことが一番重要なのではないでしょうか?そもそもゲーム自体をしない人や、興味のない人は、ゲームのニュースや情報を見たりしないので、自分から進んでゲームを買ってプレイするということはしません。

ゲームが趣味な人の場合は、自分が好きなゲームや好きなジャンルのゲームには興味を持ちますが、普段やらないようなジャンルのゲームまでは、なかなか手が出せません。

取り上げた4つのタイトルのゲームには、知らない人にも届かせプレイさせるような仕組みがあるのではないでしょうか。それは他者とのつながりを通して初プレイを促す仕組みです。

ニンテンドースイッチのコントローラーは二つに分離させることができるので、スイッチがあるだけで、最低2人プレイができます。「マリカー」や「スマブラ」の場合はその場で誰でも対戦でき、一台あるだけで、マルチプレイが楽しめます。

私が初めてプレイするゲームというのは、他の誰かがやっていたり、勧められたりしたゲームなので知らない人にも届かせて遊んでもらう仕組みはかなり重要な要素のような気がします。

おすそ分けプレイ戦略

マリカーやスマブラは、親せきや友人家で初めてコントローラーに触れ遊ばせていただき、その楽しさに気づきました。(おすそ分けプレイ戦略)

バージョン分け戦略

ポケモンは「赤」と「緑」からずっと二つのバージョンが対となって発売されています。自分がやっているバージョンとは違うバージョンを他の人に勧めたり、勧められたりすることで初めてポケモンに触れたという人は多いのではないでしょうか。私もその一人です。(バージョン分け戦略)

巻き込み戦略

どうぶつの森は、自分のみではなく、他のプレイヤーとも楽しめ、友人や、家族と共有して遊べる仕組みがあります。(巻き込み戦略)

ブランドによる「信頼」がある。

「マリオのゲーム」が売れるのはなぜでしょうか?それは多くの人が「マリオ」を知っており、マリオのゲームを遊んできているので、「マリオのゲーム」は面白いのではないかと信頼して買っているからではないでしょうか?もちろんこれは「任天堂」への信頼でもあると思います。

ゲームタイトルに「マリオ」とついているだけでそのゲームの期待値が上がり注目されると思います。

  • マリオカート
  • マリオテニス
  • マリオメーカー
  • マリオゴルフ
  • マリオパーティ

マリオの要素を含めるだけで、親しみやすさを感じさせ、プレイするハードルが大きく下がります。初心者でも気軽にプレイできるのではないかという安心感があります。

ポケモンも主軸となる作品だけではなく、他のジャンルのゲームにも派生させ、展開させています。

  • ポケモンダンジョン
  • ポケモンGO
  • 名探偵ピカチュウ
  • ポケモンスナップ
  • ポケモンユナイト

今まで面白いゲームだったという「ゲームタイトルへの信頼」もあると思います。DSのマリカーが面白かったから、スイッチのマリカーも買った、といった具合です。

おわりに ヒットするゲームの特徴を踏まえ、はやるゲームを見極めよう。

いかがでしたでしょうか?

今回は「ヒットするゲームの特徴」について考えてみました。

今後発売されるゲームが、「初プレイを作る仕組み」と「信頼」の二つの要素を兼ね備えているのかに注目することでヒットするかどうかの予想に役立つのではないかと思います。

間口が広く老若男女のだれもが楽しめ、それでいてやりこみ要素もあるゲームが一番強いのです。

普段ゲームが趣味のヘビーゲーマーは少数派で、あまりゲームをやらなかったり、やりこみもあまりしないようなライトゲーマー(エンジョイ勢)が多数派なのでこのどちらも楽しめるようなゲームデザインを取り入れているゲームが売れるのではないでしょうか?

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